すでに約500億円をかけて大型補強を敢行

【写真:佐藤彰太】
7月30日の時点でリバプールは3億868万ユーロ(約493億円)の移籍金を使って大型補強を行っている。
その中でも最大の目玉とも言えるのが、レバークーゼンから獲得したドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツだろう。クラブレコードを更新する1億2500万ユーロ(約200億円)の移籍金からも期待値の高さが伺える。
彼はサッカーIQが高いアタッカーで、オンザボールとオフザボールのどちらも世界最高峰のレベルにある。フィニッシュやラストパス、クロスなどゴールに関わる部分でのクオリティはもちろん、相手の重心の逆を突くドリブル突破やマークを外す動き、味方選手を活かすプレーや守備での貢献度の高さなど長所をあげればキリがない。
トップ下やワイドなどプレーエリアも広いことから、他の選手に合わせてあらゆるポジションで起用されることになりそうだ。
ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスの序列が下がっているストライカーのポジションには、フランクフルトからフランス人FWウーゴ・エキティケを獲得した。
安定感という意味では粗削りな部分もあるが、身長190cmの長身ながら足元に柔らかさがあり、独特なリーチの長さは魅力的。スペースがあればボックス外からも足を振れる選手で、ボックス内での決定力がさらに向上すれば加入1年目から絶対的な選手になれる素質を持っている。
明確な補強ポイントだった左SBには、ボーンマスからダイナミックなプレーが持ち味のハンガリー代表DFミロシュ・ケルケズを獲得。アレクサンダー=アーノルドが去った右SBには、アタッカーとしても起用できる攻撃力とスピードが持ち味のオランダ代表DFジェレミー・フリンポンを加えた。
昨夏に獲得し、今夏に合流したジョージア代表GKギオルギ・ママルダシュヴィリらを含めて7人の新戦力を加えた。その一方でチームを去った選手もいる。