4位:ドニー・ファン・デ・ベーク(元オランダ代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:1997年4月18日
移籍金:3900万ユーロ(約62.4億円)
在籍期間:2020年夏~2024年夏
クラブ通算成績:62試合2得点2アシスト
ドニー・ファン・デ・ベークはアヤックスがUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でベスト4に進出した時の中心メンバーで、スペースに飛び込む上手さで多くの得点に関与していた。
しかし、マンチェスター・ユナイテッドでは全く戦力になることができなかった。
このオランダ人MFはトップ下、もしくはインサイドハーフを本職としている。彼にとって最大の問題となったのが、加入する半年前の2020年1月にブルーノ・フェルナンデスがマンチェスター・ユナイテッドの一員となっていたこと。
彼がすぐに絶対的な存在になった上に、驚異的な稼働率の高さからファン・デ・ベークにプレーする機会が回ってこなかった。
当時のマンチェスター・ユナイテッドはスコット・マクトミネイやフレッジ、ポール・ポグバ、ネマニャ・マティッチら3列目の選手層が厚く、ファン・デ・ベークには加入した時点でプレーする場所がなかった。
その後、アヤックス時代の恩師であるエリック・テン・ハフが監督に就任してからも序列が上がらず。2022/23シーズンには膝側副靭帯損傷の大怪我にも泣かされ、完全にトップフォームを失った。
2023/24シーズン途中にローン移籍したフランクフルトでも8試合の出場に留まるなど復調できず、2024年夏にジローナへと完全移籍で放出された。
その際の移籍金は変動制という変則的なものとなったが、初期費用はわずか50万ユーロ(約8000万円)と衝撃的な安さに。ラ・リーガ移籍後も苦戦を強いられ、スター街道から大きく道を外してしまった。