3位:ポール・ポグバ(元フランス代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:1993年3月15日
移籍金:1億500万ユーロ(約168億円)
在籍期間:2009年夏~2012年夏、2016年夏~2022年夏
クラブ通算成績:233試合39得点51アシスト
従来の選手の場合は、公式戦通算233試合39得点51アシストの結果を残せば「最悪の移籍ランキング」にランクインすることはないだろう。
しかし、ポール・ポグバのケースは異なる。
2009年夏にマンチェスター・ユナイテッドと契約したポグバは、2012年夏に契約満了に伴い退団する。その後フリーでユベントスに移籍すると、すぐにブレイクし、あっという間に世界有数の選手と呼ばれる存在となった。
この大ブレイクを受けて、古巣であるマンチェスター・ユナイテッドが2016年夏にクラブ史上最高額となる1億500万ユーロ(約168億円)で再獲得を打診し、実現にこぎつける。アカデミー産の逸材の復帰に多くのサポーターが歓喜したことだろう。
実際に2016/17シーズンのUEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝では、アヤックス相手に決勝点を記録してタイトルに導き、2018/19シーズンはプレミアリーグで13得点9アシストと高額な移籍金に相応しい活躍を披露した。
しかし、活躍は長く続かず、2019/20シーズンからは怪我を繰り返すように。在籍したラスト3シーズンはプレミアリーグで1ゴール、3ゴール、1ゴールと徐々に存在感が薄くなっていた。
何度か契約延長の噂もあったが、新契約にサインすることなく2022年夏に2度目の満了に。再びユベントスにフリーで移籍した。
今回ランクインした選手の中では最も活躍したことは間違いないが、一度フリーで放出した選手を最高額で買い戻した上に、再び同じ条件で放出するのは印象としてあまりに悪い。「最悪」と言われても仕方ないだろう。