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マンチェスター・ユナイテッドはそれでいいのか。シェシュコ獲得に抱く大きな疑問。最悪だった昨季からの反省は?【コラム】

シリーズ:コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

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 昨シーズン、マンチェスター・ユナイテッドは失意の1年間を過ごした。名門復活を目指すべく、今夏は2億2500万ユーロ(約360億円)以上の移籍金を費やして大型補強を敢行。その目玉となることが期待されているのが、スロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコだ。ただ、筆者は彼の獲得と大金を使ったことで与える影響について疑念を抱いている。(文:安洋一郎)

ビッグサマーを過ごすマンチェスター・ユナイテッド

ベンヤミン・シェシュコ
【写真:Getty Images】

 いつ“赤い悪魔”は目を覚ますのだろうか。

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 2024/25シーズンにマンチェスター・ユナイテッドは最悪の1年間を過ごした。

 シーズン途中にルベン・アモリムへの監督交代を行った中で、プレミアリーグでは2季続けてクラブ史上ワーストの順位(15位)を更新。UEFAヨーロッパリーグ(EL)では決勝に進出するも、トッテナム・ホットスパーとの一騎打ちに敗れて準優勝に終わり、2025/26シーズンの欧州カップ戦出場権を逃した。

 この失意の1年間を経て、今夏は名門再建に向けて大きな動きをみせている。

 6月1日にウルヴァーハンプトン・ワンダラーズからブラジル代表FWマテウス・クーニャ、7月21日にはブレントフォードからカメルーン代表FWブライアン・エンベウモを獲得。プレミアリーグで2桁ゴールを決めた経験のある実績十分のアタッカーを戦力に加えた。

 彼らの前線補強はこれで終わらず、本稿執筆時点ではRBライプツィヒのスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコの獲得が間近に迫っている。

 同じくストライカーの補強を目指していたニューカッスル・ユナイテッドとの争奪戦の末に、推定7650万ユーロ(約122億円)+850万ユーロ(約13.6億円)のアドオンの移籍金を支払うことで獲得合意に達したようだ。

 ただ、筆者としてはシェシュコの補強と、それに準ずる影響に疑念を抱いている。

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