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マンチェスター・ユナイテッドはそれでいいのか。シェシュコ獲得に抱く大きな疑問。最悪だった昨季からの反省は?【コラム】

シリーズ:コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

マンチェスター・ユナイテッドがストライカーを補強する理由

 なぜ、マンチェスター・ユナイテッドはストライカーを補強するのだろうか。

 その理由の大半を占めるのが、2024/25シーズンに陥った深刻な得点力不足だろう。プレミアリーグではリーグワースト5位の44ゴールに終わっていた。

 得点力不足の要因の1つとなったのが、現有戦力のストライカーたちの低調なパフォーマンス。ラスムス・ホイルンドは4ゴール、ジョシュア・ザークツィーは3ゴールに留まった。

 ただ、彼らは2023年夏と2024年夏にそれぞれ大金を支払って獲得した選手であることを忘れてはならない。シェシュコも加わるとなれば、3年連続でストライカーに高いコストをかけて補強することになる。

 2024年夏に前マンチェスター・シティのオマール・ベラダが最高経営責任者(CEO)に就任してから彼を中心に大規模な改革が行われており、この悪手とも言える3年連続でのストライカー補強という編成ミスは、彼らに全ての責任があるわけではない。

 ただ、今夏に関してはすでにクーニャとエンベウモという、昨季プレミアリーグで15ゴールを決めた選手と20ゴールを決めた選手を獲得している。前者に関しては左のシャドーでの起用が濃厚だが、ストライカーとしてもプレーが可能だ。

 ブルーノ・フェルナンデスやメイソン・マウント、コビー・メイヌー、アマド・ディアロらもシャドーとして計算できる。

 これらを踏まえると、すでに前線は十分な選手層とクオリティが備わっていると言って良いだろう。この状況で、他の手薄なポジションより先に、高額な移籍金を支払ってシェシュコの獲得を決めたことには疑問が残る。

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