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マンチェスター・ユナイテッドはそれでいいのか。シェシュコ獲得に抱く大きな疑問。最悪だった昨季からの反省は?【コラム】

シリーズ:コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

シェシュコの懸念点

 恐らくシェシュコがワントップ、クーニャとエンベウモがシャドーに入る形がベストの形になるだろう。

 すでにシャドーの両選手はプレシーズンマッチでも視野の広さと足下でピタリとコントロールするテクニックを駆使して、周囲の選手との球離れの早い好連係で相手チームの守備を崩す形が見られている。

 一方のシェシュコはボールを受けた際に頭が下がる傾向にあり、苦手とまでは言わないまでも、周りの選手を使うプレーが得意なスタイルではない。

 マンチェスター・シティのアーリング・ハーランドのように、最後の仕上げるプレーだけに専念することができれば良さが発揮できるかもしれないが、保持時においては、フィニッシュ以外での貢献度の低さと試合から消える傾向にあるのは懸念材料だと言える。

 ハーランドを筆頭にプレミアリーグで活躍している選手もいるが、ブンデスリーガ出身のアタッカーが苦戦する傾向があるのも気になるところだ。

 プレミアリーグとブンデスリーガの大きな違いの1つがCBのクオリティ。ほとんどのチームに強くて速い選手が揃っているプレミアリーグに対して、ブンデスリーガの場合は「ハイラインだがスピード不足」や「ライン間が空きがち」など、相手FWに対してより多くスペースを与えている印象だ。

 タイトな対応を受けた際に、それを上回ることができるかどうかもプレミアリーグの適応には欠かせない。

 いくつかの懸念点を並べたが、ポテンシャルは間違いなく、大活躍する可能性も十二分にある。実際の結果はシーズンが始まってから確認したい。

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