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マンチェスター・ユナイテッドはそれでいいのか。シェシュコ獲得に抱く大きな疑問。最悪だった昨季からの反省は?【コラム】

シリーズ:コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

新シーズンのマンチェスター・ユナイテッドが抱える問題

 新シーズンのマンチェスター・ユナイテッドがチームとして最も懸念するべきことは、アフリカネイションズカップ2025(AFCON)に出場する選手が多い点だろう。

 今大会は2025年12月21日から2026年1月18日まで約1ヶ月間にかけて行われ、決勝まで進出すれば最大7試合を戦う(ノックアウトステージは延長戦とPKあり)。

 8月7日時点のスカッドでは、カメルーン代表のアンドレ・オナナとエンベウモ、モロッコ代表のノゼア・マズラウィ、コートジボワール代表のディアロが万全のコンディションであれば同大会に出場予定だ。

 AFCONは大会期間中にチームから離れることも戦力的なマイナスだが、それよりも痛手なのが、大会終了後にコンディションを崩す選手が多いこと。イスラム教を信仰している選手の場合は、2月から3月にかけてラマダンの時期に入る。

 例えば、食生活から徹底したプロ意識の高さでコンディション維持に定評のあるリバプールのモハメド・サラーであっても、AFCONに参加した2021/22シーズンと2023/24シーズン(大会途中でハムストリングを負傷)の後半戦は大きく得点数を減らした。

 エンベウモとディアロに関しては今回が初のAFCON参加になる可能性があり、未知数な点も多い。

 そういった意味では、ホイルンド、ザークツィー、クーニャが起用できるストライカーよりも、ディアロとマズラウィが離脱する可能性がある右WBをはじめ、他の手薄なポジションを厚くする方が優先順位としては高くした方が良いように感じる。

 その中でシェシュコに7650万ユーロ(約122億円)もの移籍金を使ったことには疑問が残る。

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