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高校世代のリーグ戦として、2011年に全国規模でスタートした高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ。日本列島の東西に分かれる同リーグでは、のちにプロとして活躍する選手もしのぎを削ってきた。本稿では、U-18プレミアリーグの2021年からの通算勝ち点数が多いチームをランキング形式で紹介する。※成績は『Transfermarkt』を参照。
5位:サガン鳥栖U-18

【写真:Getty Images】
2021~通算成績:93試合46勝15分32敗(153pt)
2025シーズン暫定順位:8勝3敗(WEST2位)
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県リーグからプリンスリーグ九州、2010年代のサガン鳥栖U-18は地道に育成の種を撒き続け、2020年代にはついに高校世代の最高峰・プレミアリーグへと辿り着く。
2020年は新型コロナウイルスの影響により地域別に代替大会が開催されたため、鳥栖U-18にとっては2021年がプレミアWEATデビューとなった。
同年、主力に2年生以下が多く名を連ねていたが、そのなかでリーグの最終順位を5位で終えた。
現在ポルトガル1部リーグで活躍する福井太智をはじめ、のちにトップチーム昇格を果たす楢原慶輝や坂井駿也らが、2年生ながら多くのプレータイムを得ていた。
そして迎えた2022シーズン、3年生となった福井らがそのままピッチ上で躍動。現在もプロとして活動する冨永虹七や寺阪尚悟、安達秀都らを擁するヴィッセル神戸U-18と苛烈な優勝争いを繰り広げ、プレミアリーグWESTの栄冠を手にした。
ファイナル(チャンピオンシップ)では川崎フロンターレU-18との接戦を3-2でものにし、純然たるプレミア制覇を成し遂げている。
2023年はリーグ戦9位、昨季は6位と直近2シーズンは最終順位を中位以下で終えているが、今季は11試合を消化した段階で暫定2位。ちょうど折り返し地点で、首位・神戸U-18との勝ち点差は「3」。これから十分に挽回できるだろう。
特筆すべきはやはり2年生以下の選手の積極起用で、トップチームへの2種登録済みの3年生MF池田季礼のほか、U-17日本代表FW谷大地や2023年のU-15日本代表DF鈴木颯真らが2年生ながら多くの出番を得ている。今季の頂点を目指しながら、チームとして未来も見据えた戦い方ができている。
次々に新星が出現するこの循環が、育成の名門にして現行の強豪を支える秘訣だろう。