2位:ミハイロ・ムドリク(ウクライナ代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:2001年1月5日
移籍金:7000万ユーロ(約112億円)
在籍期間:2023年冬~
クラブ通算成績:73試合10得点11アシスト
チェルシーは2025年夏に行われたFIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)で優勝を飾った。その輪にミハイロ・ムドリクは加わることができなかった。
2022/23シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)にて、ムドリクは当時在籍していたシャフタール・ドネツクで印象的な活躍を披露した。
縦に速いスピードと豪快なフィニッシュでビッグクラブから注目を集め、2023年冬にチェルシーが7000万ユーロ(約112億円)の移籍金を支払うことで獲得合意に達した。
しかし、2022/23シーズン後半のチェルシーではプレミアリーグ15試合で無得点とクオリティ不足が露呈する。2023/24シーズンからは背番号「10」を背負ったが、期待値を大きく下回る結果に終わった。
2024年夏にエンツォ・マレスカが新監督に就任すると、序列が大きくダウン。プレミアリーグでは開幕13試合で7試合の出場に留まり、先発の機会は前半で交代となった第2節ウルヴァーハンプトン戦だけだった。
この時点で期待を裏切る最悪の移籍とも言えるが、追い打ちをかける出来事となったのが2024年12月中旬に明らかとなったドーピング検査での陽性反応だ。
2025年6月にイングランドサッカー協会(FA)は、ムドリクをドーピング違反の疑いで告発し、最長で4年間の出場停止処分を受ける可能性がある。
この処分を受け、チェルシーはムドリクを戦力として計算せず。改めてチームビルディングを行う必要が生まれ、なおかつドーピング違反のため放出も難しい。
その間に背番号「10」はコール・パーマーの下へと渡り、彼の存在はチェルシーサポーターの間で忘れられつつある。