4位:水原FC(韓国)
獲得選手数:9人
主な選手:アン・ビョンジュン、クォン・ギョンウォン、プラタマ・アルハン、ジョン・チュングン
韓国Kリーグの水原FCは、過去10年間でJリーグのクラブから9人の選手を獲得した。
2024シーズンにKリーグ5位となった水原は、Jリーグで出場機会を失ったアジア枠選手にとって、再起の場となるケースが多い。
代表例が2019年加入のアン・ビョンジュンだ。川崎フロンターレ、ジェフユナイテッド千葉、ツエーゲン金沢、ロアッソ熊本と渡り歩き、熊本時代にはJ2で得点力を発揮。2シーズンで17ゴールを記録し、北朝鮮代表としても活躍した。
元U-23韓国代表のジョン・チュングンも、日本での経験が豊富だ。フランス・ナントの育成組織出身で、横浜FC、ファジアーノ岡山、FC町田ゼルビアを経て2021年に水原入り。前線での推進力を武器にした。
また、ガンバ大阪で2シーズン過ごした韓国代表DFクォン・ギョンウォンは、契約満了後に水原へ移籍。母国復帰を果たしたのち、現在はFC安養に所属している。
もちろん、選手の流れは一方通行ではない。2025シーズンには水原からサンフレッチェ広島へチョン・ミンギが期限付き移籍。J1リーグ戦では未出場ながら、カップ戦3試合に出場し、プレーの機会を得ている。
こうしてみると、水原はJリーグと選手の“往来ルート”を築きつつあり、特にアジア枠選手のキャリア再構築において重要な役割を果たしている。
