2位:シント=トロイデン(ベルギー)
獲得選手数:14人
主な選手:冨安健洋、遠藤航、鎌田大地、鈴木彩艶
シント=トロイデンは、過去10年間で14人の日本人選手を獲得し、日本人の欧州挑戦の登竜門として広く知られる存在となった。
2017年に日本のIT企業「DMM.com」が経営権を取得して以来、日本とベルギーの架け橋の役割を担っている。
その先駆けとなったのが2018年1月に加入した冨安健洋で、ベルギーで評価を高めてイタリアのボローニャへ移籍し、2021年夏にはアーセナルへ加入した。
ベルギーは、ビザ取得要件が欧州主要リーグに比べて緩く、経験を積み、環境適応を試す場として好都合なため、ステップアップの舞台として選ばれやすい。
鎌田大地、遠藤航、鈴木優磨、橋岡大樹、鈴木彩艶、藤田譲瑠チマ、山本理仁、小森飛絢など、日本屈指の才能が次々と加わった。
『transfermarkt』によれば、シント=トロイデンは冨安を80万ユーロ(約1億2800万円)で獲得し、売却時には700万ユーロ(約11億2000万円)を記録するなど、大きなビジネス的成功を収めた。
そのほか、遠藤、鈴木優磨、橋岡の放出ではそれぞれ200万ユーロ(約3億2000万円)を、鈴木彩艶のパルマ移籍では820万ユーロ(約13億1200万円)を得ている。
いまや日本人選手が欧州主要リーグで活躍することは珍しくなくなったが、その背景には、主要リーグへの架け橋となるシント=トロイデンの存在があることを忘れてはならない。
