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ボーンマスFWセメンヨ、リバプールサポーターから人種差別被害を受けて開幕戦は一時中断に。現地は「病的で卑劣な人種差別的発言」と怒りを示す

text by 編集部 photo by Getty Images

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ボーンマスFWアントワーヌ・セメンヨ

【写真:Getty Images】

人種差別被害を受けたセメンヨ

 イングランド・プレミアリーグ開幕節、リバプール対ボーンマスの試合が現地時間15日に行われた。試合はボーンマスが2-4で敗れている。この試合では、ボーンマスに所属するFWアントワーヌ・セメンヨがリバプールサポーターから人種差別を受けたことで、ゲームが一時中断となる事件が起きた。英メディア『Daily Mail』が報じている。

 事件が起きたのは28分、セメンヨがスローインから試合を再開しようとしたタイミングだ。同メディアは、「アントワーヌ・セメンヨは、リバプール戦で人種差別的な暴言を受けたとされる事件の後、沈黙を破り、またもや病的なトロールによる卑劣な人種差別的コメントに反応した」と人種差別をしたサポーターに対して怒りを示した上で、事件について次のように伝えている。

「非常に面白い試合だったが、28分にセメンヨが報告した衝撃的な事件によってその影が薄れてしまったと言える。才能あるガーナ代表選手がスローインをしようとした際に、サイドラインにいたリバプールのファンから野次られたようだ。 選手が審判のアンソニー・テイラー氏に虐待疑惑を報告した後、試合は0-0のまま一時中断された。アンフィールドのメインスタンドの最下列で車椅子に座っていたとされるこのサポーターは、スタジアムから連れ出された」

 また、「セメンヨは、アンフィールドでのリバプール戦で人種差別を受けたとされてから初めて声を上げた。自身のインスタグラムアカウントに残された下劣な人種差別的コメントに反応し、ストーリーに『いつになったら止まるんだ…』と投稿している」と、被害を受けたセメンヨの試合後の反応を伝えている。

 リバプールはクラブ公式サイトを通じて、「クラブは、AFCボーンマスとのプレミアリーグの試合中に人種差別的虐待の申し立てが行われたことを認識している。私たちはあらゆる形態の人種差別と差別を非難する。差別は社会やサッカーには存在しない。今夜の疑惑の事件は、現在も警察の捜査の対象となっているため、クラブはこれ以上コメントすることはできない。我々も全面的に支援するつもりだ」と、声明を発表している。記念すべき開幕戦は、後味の悪い終わり方を迎えてしまった。

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