GK:マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(ドイツ代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:1992年4月30日
所属クラブ:バルセロナ(スペイン)
24/25リーグ戦成績8試合1クリーンシート
ボルシア・メンヒェングラートバッハからバルセロナに加入したマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンは、16/17シーズンから守護神の座を自らのものとすると、それから長きにわたって最後の砦として立ちふさがってきた。
22/23シーズンには、ラ・リーガGKにとって最高の名誉であるサモラ賞を受賞し、名実ともに世界を代表するGKの1人として何度もチームのピンチを救ってきた。
しかし、長らくバルサの第一GKとして君臨してきたテア・シュテーゲンだが、昨シーズン、この選手とクラブとの関係に亀裂を生むある出来事が起きた。
同選手は第6節ビジャレアル戦の前半終了間際に右ひざ前十字靭帯を断裂する大けがを負い、戦線離脱を余儀なくされた。守備の要を失ったクラブは、前シーズンに引退を表明していたヴォイチェフ・シュチェスニーを緊急で獲得している。
結果的にこの補強は大成功となり、テア・シュテーゲンの穴を埋める活躍を見せたシュチェスニーは契約更新を勝ち取ったのである。
さらに、クラブが次世代GKジョアン・ガルシアを獲得したことで、テア・シュテーゲンは一気に第3GKへと格下げされることとなり、放出候補にも名を連ねるようになった。
追い打ちをかけるように、同選手は腰の手術で、今シーズン序盤の欠場が確定。そして、この手術からの復帰期間が新たな争いを生むこととなる。
ラ・リーガでは、4ヶ月以上の離脱を要する選手の給料を削減することができる。このドイツ人GKも全治4ヶ月の診断が下されていたようだ。
しかし、テア・シュテーゲンはこの怪我について「全治3ヶ月」と報告。これによりJ・ガルシアの選手登録が難しくなったバルセロナは、テア・シュテーゲンに対し、一時キャプテンはく奪の処罰を与えている。
キャプテンはく奪の処罰はすぐに解除されたものの、ハンジ・フリック監督にとってテア・シュテーゲンがGKの第一選択肢でないことは確かだ。正守護神の地位を求める彼に、バルセロナでの未来はあるのだろうか。