MF:アレハンドロ・ガルナチョ(アルゼンチン代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:2004年7月1日
所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
24/25リーグ戦成績:36試合6ゴール2アシスト
マンチェスター・ユナイテッドでの未来を嘱望されていたはずのアレハンドロ・ガルナチョは、今まさにキャリアの転換期に差し掛かっている。
ユナイテッドアカデミー出身のガルナチョは、21/22シーズンにトップチームデビューを果たした。翌シーズンからは、新たに監督に就任したエリック・テン・ハフに見出され、シーズン中盤からコンスタントに試合に出場している。
最終的にリーグ戦19試合で出番を与えられると、23/24シーズンはさらに飛躍し、同36試合7ゴール6アシストをマークし、ユナイテッド期待の星へと成長した。
このシーズンに見せた豪快なオーバーヘッドは、在りし日のウェイン・ルーニーやクリスティアーノ・ロナウドといったクラブのレジェンドたちを彷彿とさせるものであり、そういったスター性も、サポーターがガルナチョに対して期待感を抱くひとつの要因となっていた。
一方で、ウインガーとしての単騎性能には疑問符がつけられることも少なくなかった。ドリブルで相手を抜き去るというタイプではないガルナチョは、1人で局面を打開できるほどのパフォーマンスは見せられていなかったのである。
さらに、チーム状況も、同選手にとって逆風となった。
成績不振のためテン・ハフ監督が解任され、新監督としてルベン・アモリムが招へいされると、3バックが採用されるように。ガルナチョは左シャドーの位置でプレーすることとなったが、彼にとってこのポジションは適正ではなかったようだ。
事実、昨季リーグ戦では6ゴール2アシストとふがいない成績に終わっている。また、SNSでは監督批判ともとれる発言を連発。アモリムから直接新天地を探すよう通告したという報道もあるなど、両者の関係は冷え切っている。
構想外を告げられたガルナチョは、チェルシー行きを希望しているようだ。しかし、チェルシーはジェイミー・バイノー=ギッテンスやジョアン・ペドロをすでに獲得している。
そんな中で、ガルナチョに居場所はあるのか。