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コラム 4か月前

言い訳ができない1年が始まったアーセナル。ギェケレシュが最前線に加わったことによる“変化”と“課題“とは【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

新加入選手が加わったことによる変化

 スビメンディは[4-3-3]のアンカー、ギェケレシュはワントップで出場した。

 彼らは起用する選手のキャラクターによってチームとしての戦い方に大きな影響が出るセンターラインの選手であり、チームの“へそ“と”頂点“だ。

 特に多くの変化をもたらしたのがチーム待望のストライカーであるギェケレシュだろう。昨季のアーセナルは、ガブリエウ・ジェズスが負傷に悩まされ、カイ・ハフェルツもシーズン後半戦を怪我で離脱。最終盤は本職が中盤のミケル・メリーノを最前線で起用するなど、FWの駒不足が大きな課題だった。

 この問題を解決するべく、スポルティングCPから加入したスウェーデン代表FWは、公式戦でのデビュー戦から自らの特徴を出していた。

 その1つが積極的な裏へのアクションである。相手ディフェンスの背後を狙い続け、カウンターを引導する役割を担っていた。

 彼に代わって60分から出場したハフェルツは前線でボールを収めてからキープして、チーム全体を押し上げる時間を作っている。両者はわかりやすくキャラクターが異なる選手だ。

 しかし、この試合に限定した話をすれば、ギェケレシュの動き出しはチームにあまりプラスの影響を与えなかった。それは彼の問題ではなく、パスの出し手側に問題があったためだ。

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