クロース氏が語った「ペドリの速さ」とは?
ペドリは、コート内の①スペースと②テンポを掌握し、試合を支配する。ボールが背番号8を経由する限り、バルセロナは先手を取り続け、常に優位性が貯まった状態で仕掛けられるのだ。
以前、トニ・クロース氏はペドリについて、「それほど速くないように見えるが、実際は速いんだ」と語っていた。実際に相対した名手が語る、「ペドリの速さ」とはどのようなものなのだろう。
もちろん、ボールコントロールの正確さや、パススピードの速さといった足元の技術の上手さも含まれるだろう。しかし、フットボール史に名を残す稀代のクラックが驚嘆する「速さ」とは、単純に上手い、というだけではないはず。
きっと「ペドリの速さ」とは、本稿で見てきたようなポジショニングの的確さであり、プレー方向のスペース認知の周到さであり、プレーイメージの明瞭さであり、また、プレーテンポの意外性であり、パスを受けた後のプレー選択の速さであり、キャンセル後のプレーの滑らかさのことを指すのではないか。
いや、きっとそれだけではない。私はきっと、ペドリの凄さを語り尽くすことができるほどサッカーを知らない。私はもっとサッカーを知りたい。
私はもっとペドリを知りたい。世界最高のMFの一挙手一投足から、今季も目が離せない。
(文:阪田天祐)
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