MF:ミラレム・ピャニッチ(元ボスニア・ヘルツェゴビナ代表)
生年月日:1990年4月2日
前所属クラブ:CSKAモスクワ(ロシア)
24/25リーグ戦成績:16試合0得点2アシスト
優れたテクニックで攻撃のタクトを振るってきたミラレム・ピャニッチも、現在フリーの状態が続いている選手の一人だ。今夏、35歳の司令塔はどのような決断を下すことになるのだろうか。
オリンピック・リヨンやローマ、ユヴェントスといったクラブで印象的なプレーを連発してきたピャニッチは、現代フットボールでは希少性が高い“魅せるプレイヤー”である。
高いパス技術や高精度のフリーキックといったピャニッチの特長は、多くのファンの心を掴んできた。出場機会の激減という憂き目に遭ったバルセロナ時代でさえも、ピャニッチの価値を貶めることには繋がらないだろう。
だが、2024年9月に加入したCSKAモスクワでは、さすがにキャリアの晩年へ差し掛かっていることを感じずにはいられない成績に終始している。
ロシア・プレミアリーグでは16試合でピッチに立ったものの、0得点2アシストとゴールにほぼ関与できず。際どいパスを面白いように差し込むかつての姿は見られなかった。
今年7月には、1年間の契約期間が満了となりCSKAモスクワを退団。ピャニッチの去就は依然として不透明な状態のままになっている。
ただ、全盛期を過ぎたとはいえ、ボスニア・ヘルツェゴビナが生んだ逸材ミッドフィルダーの力を必要とするクラブは世界中にあるはずだ。機会があれば、日本で世界的名手の非凡なパスセンスを拝みたいと考えるJリーグファンも多数存在するに違いない。
ピャニッチには、輝かしいキャリアに終止符を打つ前に最後の花を咲かせてほしいものだ。
