2位:ランダル・コロ・ムアニ(フランス代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:1998年12月5日
移籍金:9000万ユーロ(約144億円)
在籍期間:2023年夏~
クラブ通算成績:54試合11得点7アシスト
高額な移籍金は選手のプレッシャーになり得る。その代表例がランダル・コロ・ムアニだ。2023年夏にパリ・サンジェルマン(PSG)と契約したフランス代表FWは、本領を発揮できないまま構想外となってしまった。
2022/23シーズンに移籍したアイントラハト・フランクフルトで、公式戦46試合23得点17アシストという圧巻の成績を残す。シーズン途中に行われたカタールワールドカップ(W杯)のメンバーにも選出され、モロッコ代表との準決勝でファイナル進出を決定づけるゴールを記録。準優勝に貢献していた。
このシーズンに大きく評価を高めたコロ・ムアニに強い関心を示していたのがPSGで、2023年夏の移籍市場最終日にクラブ史上3位となる9500万ユーロ(約152億円)の移籍金をフランクフルトに支払って獲得に成功した。
しかし、結果は期待を大きく裏切るものとなり、1年半の在籍で公式戦51試合11得点7アシストとドイツ時代の活躍はできなかった。
その理由についてはコロ・ムアニ本人が今年3月にイタリア『ラ・レプッブリカ』に答えている。
「パリにいるフランス人、それも9000万ユーロもする選手には大きなプレッシャーがかかる。僕にはそれができなかった。チャンスはあったけど、決められなかった。でもそれがフットボールだと思うし、後悔はしていないよ」
過度なプレッシャーを前にPSGでは本領を発揮することができなかったコロ・ムアニだが、2024/25シーズン後半にローン移籍したユベントスで復活を印象づける活躍を披露する。
すでにルイス・エンリケ監督の構想からは外れており、今夏に再び新天地を探す必要があるだろう。