GK:中村航輔(なかむら・こうすけ)
生年月日: 1995年2月23日(30歳)
最終所属クラブ:ポルティモネンセ(ポルトガル)
昨季リーグ成績:3試合6失点
元日本代表ゴールキーパーが半年以上、所属クラブなし。30歳という年齢も考えれば、まさに「異常事態」と言えるだろう。
中村航輔は、今年1月に所属していたポルティモネンセを退団した。同クラブには2021年1月に加入。当初は控えが定位置となっていたが、在籍3年目の2022/23シーズンから正GKの座を掴み、リーグ戦30試合に出場した。
4年目の2023/24シーズンは負傷離脱からポジションを失う時期はあったが、最終的にリーグ戦20試合に出場。チームは2部降格となってしまったが、中村の鋭い反応と安定したセービングは健在だった。
しかし、2部で迎えた昨季は状況が暗転する。
中村は序盤のリーグ戦3試合に出場後、9月28日のペナフィエル戦で負傷し途中交代。その後は出場機会を失い、今年1月にポルティモネンセとの契約解除に至った。まもなく暦は9月となるが、未だ同選手の新天地は決まっていない。
その去就に注目が集まっていた中村には、最近になって、ファンにとっても予想外の動きが見られた。
現役選手であるにもかかわらず、今年7月に行われたJリーグインターナショナルシリーズ2025 アカデミーマッチに出場するU-15 Jリーグ選抜のGKコーチを担当したのだ。
若きタレントにとって、実績十分の現役選手から直接コーチングを受けられるのは貴重な機会だ。中村としても、指導者側からの景色を通して新たな学びがあったことだろう。
斬新な経験を糧に、次なる挑戦へとつなげたいところだ。
