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もう8月だけど…? 新天地が見つからないフリーの日本人選手5人。去就に注目が集まるのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

DF:冨安健洋(とみやす・たけひろ)

冨安健洋
【写真:Getty Images】

生年月日:1998年11月5日(26歳)
最終所属クラブ:アーセナル(イングランド)
昨季リーグ成績:1試合0ゴール0アシスト

 日本サッカー史上最高のディフェンダーは誰か。数々の名手のなかから、冨安健洋の名前を挙げるサッカーファンは少なくないはずだ。

 そんな冨安が、まさかの無所属という状況にある。

 最終所属はイングランドの名門、アーセナル。日本代表としてFIFAワールドカップを含む国際Aマッチ42試合に出場した実績もある。その才能と実力は誰もが認めるところだ。

 ただ、度重なる怪我が彼のキャリアに立ちはだかっている。

 26歳の守備職人は、2021年夏にボローニャからアーセナルにステップアップを果たした。当時のガナーズは開幕3試合3連敗という厳しい船出となっていたが、冨安が初出場した第4節ノリッジ戦でようやく初勝利。その後は右サイドバックで定位置を確保し、安定したパフォーマンスでチームの復調を支えた。

 また、左サイドバックでも高い能力を発揮し、偽サイドバックとして中盤でも活躍。守備的なポジションであれば、どこでも起用できる圧倒的な万能性で、ミケル・アルテタ監督の信頼を掴んだ。

 しかし、加入1年目にふくらはぎ、2年目に膝、3年目も再びふくらはぎと負傷が続き、度重なる離脱に見舞われた。

 怪我から復帰するたびに、その高い能力でスカッドに欠かせない戦力であることを証明してきた冨安。だが、4年目の昨季は膝の負傷によってリーグ戦は1試合のみの出場にとどまった。

 そして、今年7月にクラブと双方合意の上で契約を解除し、アーセナルを退団。現在はリハビリに専念しており、フリーとなっている。

 まずは焦らず、完全復帰の時を待つことになりそうだ。

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