電話で指示
インテル・マイアミCF(MLS)は21日、リーグスカップの準々決勝でUANLティグレス(メキシコ1部)と対戦。2-1で勝利を収め、準決勝進出を果たした。しかし、この試合では、元アルゼンチン代表MFハビエル・マスチェラーノ監督が一発退場。その後の行動が、現地メディアやSNSを中心に話題となっている。
準々決勝でティグレスと対戦したインテル・マイアミ。23分にルイス・スアレスのPKで先制したホームのインテル・マイアミは、67分にアンヘル・コレアに同点ゴールを許したものの、試合終了間際に再び、スアレスがPKを沈めて勝利を収めた。
準決勝進出を決めたホームチームだったが、マスチェラーノ監督が、前半のアディショナルタイムを巡って審判団と激しい口論となり、ハーフタイムに退場処分に。前半のアディショナルタイムは「4分」と提示されていたものの、「7分」近く延長されたことに41歳の指揮官は激怒。後半戦は、スタンドから試合を見届けることを強いられた。
それでもマスチェラーノ監督は、VIP席からスマートフォンを使って、電話でアシスタントコーチのレアンドロ・スティリターノに身振り手振りを使って指示。そのシーンが中継の中で抜かれたことで、現地メディアやSNS中心に話題となっている。退席処分を受けた後にリモートで指揮を執ることは、「ルール違反ではないのか」と物議を醸した模様。
なお、現地メディア『AS English』によれば、リーグスカップの規則では、退席処分後での携帯電話による通話は禁止されていないという。一方で、コーチングスタッフ陣には、処分が科される可能性も。テクニカルエリアでのタブレットや通信機器の使用は認められているものの、これらのツールは、レフェリーの決定に異議を唱えたり、試合の判定に影響を与えたりするために使用することは禁止されているため、これらの規定に該当する見込みがあるようだ。
難しい試合を勝ち切り、次のラウンドへと駒を進めたインテル・マイアミだったが、後味の悪い試合となってしまった。
