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レアルのヴィニシウスが昇格クラブに対して“2部に降格しろ”とジェスチャーし物議。人種差別に対する反応もクラブOBは苦言

text by 編集部 photo by Getty Images
レアル・マドリードFWヴィニシウス・ジュニオール

【写真:Getty Images】

ヴィニシウスの行動が現地で話題に

 スペイン・ラ・リーガ第2節、レアル・オビエド対レアル・マドリードの試合が現地時間24日に行われ、マドリーが3-0で勝利した。スペインメディア『ELDESMARQUE』は25日に、マドリーに所属するFWヴィニシウス・ジュニオールが、オビエドサポーターに対して挑発的なジェスチャーを行ったと伝えている。

 オビエド戦ではベンチスタートだったヴィニシウス。63分にFWロドリゴに代わってピッチに立つと、1ゴール1アシストの活躍でチームの勝利に貢献した。しかし、この試合で話題となっているのは、ヴィニシウスの試合中のパフォーマンスではない。同メディアは、「オビエドのサポーターに対してかなり失礼な表情を見せた」と前置きし、次のように述べている。

「(ゴールを決めた後に)レアル・オビエドのサポーターの方に向かって行き、2本指を立てた。さらに指を下に向けるジェスチャーをして、地元のファンに対して明らかに2部リーグへの降格を願っている瞬間がカメラに捉えられている」

 また、2点目をアシストした直後には、審判に向かって怒りを示す姿を見せており、ゴールを決めたFWキリアン・エムバペが慌てて駆け寄り口元を抑える場面もあった。スペインメディア『Planeta Realmadrid』は26日に、「ヴィニシウスとエムバペは、オビエドで人種差別的な侮辱を受けた」と、ヴィニシウスの一連の行動は人種差別をしたオビエドサポーターに対する反応だったことを明かしている。

 同メディアは、現役時代にマドリーでプレーしたプレドラグ・ミヤトヴィッチ氏が、「(ヴィニシウスのジェスチャーについて)そんなことをすべきではない。あの態度はレアル・マドリードのユニフォームにふさわしくない」と、ヴィニシウスの態度にも問題があったと指摘したことを伝えた。

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