キャリア初のセリエB。それでもベラルディは…
この試合に0-1と敗れ、17位から19位に転落。精神的支柱を失ったチームは、残りの試合で、降格圏を脱することができず、12年ぶりにセリエBへと降格した。
それは、ベラルディにとっても、プロキャリアで初めて味わう降格だった。そして、24/25シーズンのセリエB。
プロ1年目以来となるこのリーグで、10月5日に行われた第8節のチッタデッラ戦は、チームにとっても、ベラルディにとっても、大きな意味を持つ一戦となった。
74分、アルマン・ロリアンテに代わって約10カ月ぶりに公式戦の舞台に立った10番は、82分にクリスティアン・トルストべットのアシストを記録。復帰戦で結果を残し、6-1の大勝とともにチームは大黒柱の帰還を祝福した。
第8節終了時点で3位だったチームは、ベラルディの復帰を機に上昇気流に乗る。第14節のサレルニターナ戦で4-0と快勝して首位に浮上した。
その後は一度もトップの座を明け渡すことなく最終節まで突き進み、セリエB制覇という形で、1年でのセリエA昇格を決めた。ベラルディは、29試合の出場で6ゴールと14アシストを記録した。
そして、迎えたオフシーズン、例年のようにベラルディの名が、カルチョメルカートに浮上した。サッスオーロ代表取締役(CEO)ジョヴァンニ・カルネヴァーリはこう語っていた。