欧州主要リーグの夏の移籍市場が、9月1日で閉幕する。今年も、日本人に関する様々な噂があり、実際に新たなクラブへ活躍の場を求めた選手もいたが、なかにはステップアップが期待されながらも、結局は動きがなかった者もいる。今回は、ぶっちゃけ移籍先での活躍を見てみたかった欧州日本人選手を紹介する。※情報は8月31日時点
MF:三笘薫(みとま・かおる)
生年月日:1997年5月20日
所属先:ブライトン(イングランド)
24/25リーグ戦成績:36試合10得点4アシスト
三笘薫をめぐるステップアップの噂が出てくるのは、毎夏の恒例行事のようになっている。
今夏も欧州ビッグクラブの名前が度々報じられたものの、結局はブライトンに残留。移籍しなかった理由は様々なものがあるだろうが、来年に控えるFIFAワールドカップ26の影響は決して無視できないだろう。
三笘にとって、24/25シーズンはブライトン加入以降のベストシーズンと言えるものだった。プレミアリーグでは36試合で10得点4アシストをマークし、自身初のプレミア二桁得点を記録。世界のフットボールシーンで主流になっている“ゴールが取れるウイング”を体現してみせた。
三笘の移籍報道に出てくるクラブは実に豪華だ。イングランドではアーセナルやチェルシー、リヴァプールといったクラブの関心が伝えられ、国外ではバルセロナやパリ・サンジェルマンの名前も挙がった(現実味があるかはさておき…)。
なかでも、バイエルン・ミュンヘンは三笘の獲得に熱心だったとされている。
現地時間6月22日にはドイツ紙『ビルト』の記者であるクリスティアン・ファルク氏が「バイエルンは三笘を獲得リストから消した」と伝えたが、それまでは双方が面談や交渉を行っており、移籍実現の可能性も十分あるように思えた。
とはいえ、先に述べたように来年はW杯イヤーである。新たなクラブに移籍するのは高いリスクがつきまとうため、三笘のブライトン残留は理にかなった選択である。
なお、三笘とブライトンの現行契約は2027年6月30日で満了を迎える。
