ヨーロッパ主要リーグで日本人サッカー選手が活躍するのは当たり前の時代となり、毎年のように移籍を果たしている。今夏も新たな選手が挑戦を決断した中で、最も高額な移籍金で移籍した選手は誰なのか。今回は、移籍金が高額だった選手をランキング形式で紹介する。※移籍金や成績は『transfermarkt』を参照。金額が並んだ場合はサイトの表示に準拠。

3位：伊藤洋輝（いとう・ひろき）

生年月日：1999年5月12日
移籍先：シュトゥットガルト（ドイツ）→バイエルン・ミュンヘン（ドイツ）
移籍日：2024年7月1日
移籍金：2350万ユーロ（約37億6000万円）

　日本人歴代移籍金ランキングの3位は、昨年夏にドイツのシュトゥットガルトからバイエルン・ミュンヘンに移籍した伊藤洋輝だ。

　移籍金は日本人DFとして史上最高額の2350万ユーロ（約37億6000万円）にのぼった。

　伊藤は2021年夏、ジュビロ磐田からシュトゥットガルトへ期限付きで加入し、すぐに定位置を確保。翌年には完全移籍に切り替わり、守備の柱として評価を高めていった。

　2023/24シーズンはケガによる離脱とAFCアジアカップ2023 カタール参戦が重なり、リーグ戦出場は26試合にとどまったが、起用されれば常にレギュラーとしてプレー。シュトゥットガルトの同シーズンの失点数は、優勝したレヴァークーゼンに次ぐリーグ2位の少なさで、堅守の象徴的存在となった。

　こうした活躍が高く評価され、名門バイエルン・ミュンヘンへの移籍が実現。『transfermarkt』によると、移籍金は2350万ユーロだが、一部報道ではボーナス込みで最大3000万ユーロ（約48億円）に達する可能性も伝えられていた。

　しかし、バイエルン加入初年度は試練の連続だった。夏に中足骨を骨折して長期離脱を強いられ、公式戦デビューは今年2月。その後の3月には再び同じ箇所を骨折し、1年目の公式戦出場は8試合にとどまった。

　ドイツメディア『スカイ』が先月中旬に報じたところによれば、現在も伊藤はリハビリ中で、復帰にはさらに3〜4カ月を要する見通しだ。

　厳しい時期ではあるが、復活を果たし、高額移籍金にふさわしい活躍を見せてほしい。

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