サッカー日本代表は現在、アメリカ遠征に臨んでおり、現地時間6日(日本時間7日)には、2026 FIFAワールドカップ(W杯)開催国の一つであるメキシコ代表と対戦し、0-0で引き分けた。W杯本番が近づく中、森保一監督から声がかからなかった選手も多くいる。今回は、アメリカ遠征で見たかった日本人選手を紹介する。※成績は7日時点。[3/5ページ]
FW:中村敬斗(なかむら・けいと)
生年月日:2000年7月28日
所属クラブ:スタッド・ランス(フランス)
2025/26リーグ戦成績:出場なし
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中村敬斗は、本来であれば日本代表に選出されてもおかしくない実力を持つ選手だ。今回選ばれなかった背景には、クラブでの去就が不透明になっていることが大きく影響しているはずだ。
スタッド・ランスは昨シーズンのリーグアンで16位となり、プレーオフの末に2部降格が決まった。中村は新天地を探していると見られるなか、7月の日本ツアーには帯同せず、開幕済みの新シーズンでも出場はない。
フランス『レキップ』によれば、移籍市場最終日にスペインのビジャレアルから移籍金1800万ユーロ(約30億6000万円)のオファーがあったものの、スタッド・ランスが了承せず、移籍は成立しなかったと報じられている。
すでに欧州主要リーグの移籍市場は閉鎖されたものの、トルコなど一部のリーグではまだ市場が開いており、中村が新天地を見つける可能性は残されている。
代表としても、この不透明な状況下で招集するのは難しかったと見るのが自然だ。
スタッド・ランスに残留するにせよ、新たなクラブを見つけるにせよ、今夏の準備がスムーズに進まなかったことは、中村にとっても痛手である。もしこのままシーズン序盤を出遅れるような事態になれば、代表にとっても大きな損失だ。
スコアレスドローに終わったメキシコ代表戦は、チャンスをつくれていただけに、決定力が欲しかった。日本代表で18試合に出場し、8ゴールを決めてきた中村の決定力はやはり大きな武器であり、一刻も早い解決が待たれる。
