サッカー日本代表は現在、アメリカ遠征に臨んでおり、現地時間6日（日本時間7日）には、2026 FIFAワールドカップ（W杯）開催国の一つであるメキシコ代表と対戦し、0-0で引き分けた。W杯本番が近づく中、森保一監督から声がかからなかった選手も多くいる。今回は、アメリカ遠征で見たかった日本人選手を紹介する。※成績は7日時点。［4/5ページ］

FW：浅野拓磨（あさの・たくま）

生年月日：1994年11月10日
所属クラブ：マジョルカ（スペイン）
2025/26リーグ戦成績：3試合0得点0アシスト

　浅野拓磨は、2015年にサッカー日本代表デビューを果たして以来、継続的に招集されてきた選手だ。しかし、昨年9月を最後に森保ジャパンからは招集されていない。

　浅野は昨年の10月と11月のシリーズでは負傷の影響で選外となったが、その間に他の選手の台頭もあり、以後はメンバーから外れる状況が続いている。

　しかし、この1年の浅野を再評価してもよいタイミングに来ているのではないか。

　2024/25シーズンからスペインのマジョルカでプレーする浅野は、負傷離脱の時期を除けば先発で起用されており、ラ・リーガの中で着実に経験を積んでいる。

　2025/26シーズンもプレシーズンから好調を維持し、リーグ開幕3試合で先発2回・途中出場1回と、チーム内での信頼を得ている様子がうかがえる。

　浅野は30歳のベテランであり、長期的な視野では細谷真大などの若手を優先したことは十分に理解できる。また、同じスピードタイプのFWには前田大然がいる。

　それでも、メキシコ代表戦で上田綺世をフル出場させたことを思えば、タイプの異なる浅野を投入したい局面は、大会本番でも十分に想定される。

　スペインで経験を積んだ浅野は、まだ日本代表でチェックされておらず、再び代表に呼んで試す価値は十分にあると言えるだろう。