リヴァプールの公式Xは8日「信じられないようなデュデクの連続セーブ」と綴り、“イスタンブールの奇跡”を成し遂げた元ポーランド代表GKイェジー・ドゥデク氏のスーパーセーブの動画を投稿。その神がかり的なシュートストップは、何度見ても凄いプレーだった。
イェジー・ドゥデク氏のスーパーセーブに再脚光
2005年の現地時間5月25日、トルコ・イスタンブールのアタテュルク・オリンピヤト・スタドゥで行われた04/05シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝、リヴァプールとACミランの一戦。
ラファエル・ベニテス監督率いるチームは、開始早々1分にパオロ・マルディーニにゴールを許すと、39分と44分にエルナン・クレスポにゴールを奪われ、まさかの3点ビハインドで前半を折り返す。
それでも54分に主将のスティーブン・ジェラードのゴールで息を吹き返すと、2分後にはヴラディミール・シュミツェルが強烈なシュートを突き刺して、1点差に。さらに60分には、シャビ・アロンソが得点を挙げ、一気に試合を振り出しに戻す。そんな激戦となった一戦は、延長戦へ突入する。
そして延長後半終了間際の117分にドゥデクがチームを救う。リヴァプールは右サイドから、セルジーニョに左足でアーリークロスを入れられると、ゴール前で待ち構えていたアンドリー・シェフチェンコにフリーでヘディングシュートを許してしまう。一瞬の隙を突かれたリヴァプールだったが、ドゥデクが驚異的な反応で防ぐと、こぼれ球を押し込んだシェフチェンコのシュートにも見事に対応し、ピンチを防いで魅せた。まさに神がかり的な連続のシュートストップだった。
その後、PK戦に突入した熱戦は、ドゥデクがアンドレア・ピルロとシェフチェンコのキックを見事に阻止。リヴァプールの21年ぶり5回目となる欧州制覇に貢献した。
今夏は大型補強を敢行したリヴァプール。アルネ・スロット監督率いるチームは、“イスタンブールの奇跡”のように、逆境を跳ね除けながら、欧州一の座に到達することができるのか注目だ。
