フットボールチャンネル

「2、3チームぐらい編成できる選手層でなければ」サッカー日本代表、森保一監督がアメリカ代表戦で経験の浅い若手を起用した狙いとは

text by 編集部 photo by Getty Images

 サッカー日本代表は、現地時間9月9日に国際親善試合でアメリカ代表と対戦し、0-2で敗れた。無得点で引き分けたメキシコ代表戦から中2日、日本代表は先発を全員入れ替えて臨んだが、選手層の厚さを示すことはできなかった。試合後の会見に臨んだ森保一監督は、ゲームの総括と先発に比較的経験の浅い若手を起用した狙いを話した。

サッカー日本代表、森保一監督がアメリカ代表戦を総括

アメリカ代表戦に臨んだサッカー日本代表

【写真:Getty Images】

U-NEXTではアメリカ代表戦の見逃し配信が無料視聴可能!
日本代表戦を盛り上げよう!日本代表対アメリカ代表をチェック[PR]

「我々がこの難しいアウェイの中でも勝利したいんだっていう気持ちを持って選手たちは戦ってくれたと思います。しかしながら、良い守備から良い攻撃へのハードな部分、チャンスを作りきれず、決めきれずというところ、序盤で決めていれば相手のリズムを崩せて、我々がリズムに乗れたかなというところがあります」と森保監督は試合の入りを振り返った。

 相手へのプレッシャーがあいまいになったり、守備から攻撃に切り替わる際、ボールを奪ってから最初のパスコースを作ることができなかったり、なかなか前を選択することができず、相手に主導権を渡すこととなった。

「1-0、2-0となって難しい展開の中、システム変更であったり、人の変更であったり、今回総替えで試合に臨んだ中、さらに選手を変え、システムを変えたというところ、選手たちに非常に難しい戦いをさせてしまったところ、敗戦の責任は私にあるかなと思っています」と2失点での完敗の責任を背負った。

 森保監督は、この試合でメキシコ代表戦から先発を全員変え、関根大輝や鈴木唯人、望月ヘンリー海輝ら比較的経験の浅い若手選手を起用した理由についてこのようにコメントしている。

「我々の目標であるワールドカップ(W杯)で優勝するというところ、世界で勝つためにチーム作りをしていかなければならないというところ、一部のコアな選手だけのレベルアップと経験の場ではなく、チームも幅広く底上げして、最終的にW杯で最強、最高のチームを作るということで若手を起用しました」と狙いを明かし、今後についても言及した。

「普段からも1チームだけの強化ではなく、2チーム、3チームぐらいチームを編成できる選手層でなければ世界の舞台では勝っていけないので、このチャレンジをしていきたい。これまでもしてきましたし、これからも可能な限りして、チームを固めることと平行してやっていきたいと思っています」

 W杯本大会までおよそ9か月。世界レベルの強豪国を相手にチーム作りはもとより、選手層にどれほど厚みを増すことができるのか。少なくともこの遠征で明るみになった課題を教訓にしていかなければ、W杯優勝という目標は夢のまた夢のままに終わってしまうだろう。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【関連記事】
英国人が見たアメリカ戦「ハーランドが欲しい!」「これは『日本代表』ではない」「W杯でスタメンになれるのは…」
一体どうして…。サッカー日本代表に呼ばれなくなった選手5人
ガッカリ…。サッカー日本代表、アメリカ合衆国代表戦全選手パフォーマンス査定


【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!