フットボールチャンネル

フォーカス 3か月前

売るの下手すぎ!? マンチェスター・ユナイテッド、売却額ランキング6~10位。レジェンド選手がまだランクイン!?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

 世界屈指のビッグクラブであるマンチェスター・ユナイテッドFC(イングランド)は、これまでに数多くの所属スター選手を売却してきた。大概の移籍金は一般的に言えば大金と言える金額なのだが、ネームバリューや売却当時の活躍ぶりを踏まえると「もっと高値で売れたのでは?」と疑問が残る選手がいるのも事実だ。今回は、マンチェスター・Uの歴代売却額ランキングを紹介する。[1/5ページ]

※データは『Transfermarkt』を参照。

10位:ヤープ・スタム(元オランダ代表)

ヤープ・スタム
【写真:Getty Images】

生年月日:1972年7月17日
移籍先:ラツィオ(イタリア)
移籍金:2575万ユーロ(約43.8億円)

 マンチェスター・ユナイテッドの歴代売却額ランキングで10位になったのは、“オランダ史上最高のディフェンダー”と称されたヤープ・スタムだ。

 1998年7月にPSVアイントホーフェンからマンUに加わったスタムは、2001年8月に移籍金2575万ユーロ(約43.8億円)でラツィオに移籍している。

 スタムは、マンU加入1年目の98/99シーズンに守備の要として主要タイトル三冠達成(プレミアリーグ、FAカップ、UEFAチャンピオンズリーグ)に貢献。クラブ史に残るレジェンドとして、知られている。

 長期に渡りマンUの最終ラインを支えていくものと思われたスタムだが、自ら発行した自叙伝が自身のキャリアを思わぬ方向に変えていく。

 暴露的な内容を含んだ自著が当時のサー・アレックス・ファーガソン監督の怒りを買ってしまい、ラツィオに売却されることになったのだ。

 ただ、その後スタムはラツィオとACミランで活躍。トレブルほどの成績ではないが、ラツィオではコッパ・イタリア、ミランではスーペルコッパ・イタリアーナ制覇を経験している。

 マンUとしても、獲得時の移籍金1700万ユーロ(約28.9億円)を大きく上回る金額でスタムの売却に成功している。

 選手としての才能に疑いの余地はなかったが、指揮官との関係が悪化した選手を“現金化”できたのは不幸中の幸いだったと言えるだろう。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!