ヌーノが解任された最大の理由

　マリナキスがヌーノ解任を決断した最大の要因は、ピッチ内のパフォーマンスではない。ピッチ外で多くの問題を抱えていたことが監督交代の引き金となった。

『The Athletic』をはじめとする複数メディアによると、夏の移籍市場における補強方針において、ヌーノとフロントの間に修復不可能な摩擦が生まれたそうだ。

　今夏にフォレストはフロントの体制を変えている。その中心に据えたのが、フットボール部門のグローバル責任者（Global head of football）に就任したエドゥだ。昨年11月にアーセナルのスポーツ・ディレクターを退任して以降、およそ半年のガーデニング休暇を経て、今年7月に正式にマリナキスが抱えるグループの一員となった。

　エドゥは、2000年代後半からカルロス・テベスの敏腕代理人として名を馳せたキア・ジューラブシャンと近い関係にあることで知られ、アーセナル時代も彼の顧客であるウィリアンやセドリック・ソアレスの獲得に深く関わっていた。

　今夏の移籍市場でもジューラブシャンがエージェントを務めるドウグラス・ルイス（←ユベントス）とオマリ・ハッチンソン（←イプスウィッチ・タウン）を獲得しており、エドゥの意向が強く反映されていることがわかるだろう。