ポステコグルーに白羽の矢が立った理由
オーストラリア国籍を持つポステコグルーだが、生まれはマリナキスと同じギリシャ。
両者は今年7月に行われたギリシャ・スーパーリーグのイベントで同席しており、前監督のスティーブ・クーパーやエースのクリス・ウッド、主将のライアン・イェーツらも顧客である代理人事務所「CAA Base Ltd」を通して以前から親交があったそうだ。
この関係値からも勘づくように、オーナー自らが主導となってポステコグルーの招聘を決めている。前任のヌーノもマリナキスと敏腕代理人ジョルジュ・メンデスの関係性から決まった監督人事であり、彼らしい決断とも言えるだろう。
今季ELでの戦いを控えているフォレストからすると、昨季スパーズを優勝に導いたポステコグルーの経験はポジティブだ。11日に行われた会見でも「トロフィー獲得」を目標にすることを明言しており、その野心の大きさを覗かせた。
スパーズでは欧州大会とプレミアリーグ(17位)を並行して戦うことができなかったが、昨季途中の時点で「(怪我人が続出して苦戦する)シーズンになることを知っていれば、もっと違ったアプローチを取っていたかもしれない」と反省を口にしており、ポステコグルー自身にとっても再挑戦の1年となる。
一方でヌーノ前監督と新監督が掲げるスタイルがあまりに“正反対”であることは懸念材料と言えるだろう。