世界屈指のビッグクラブであるアーセナルは、これまでに数多くの所属スター選手を売却してきた。大概の移籍金は一般的に言えば大金と言える金額なのだが、ネームバリューや売却当時の活躍ぶりを踏まえると「もっと高値で売れたのでは?」と疑問が残る選手がいるのも事実だ。今回は、アーセナルの歴代売却額ランキングを紹介する。※データは『Transfermarkt』を参照。[1/5ページ]
10位:ジョー・ウィロック(イングランド)
【写真:Getty Images】
生年月日:1999年8月20日
移籍先:ニューカッスル・ユナイテッド
移籍金:2940万ユーロ(約49.9億円)
10位には、2021年夏にニューカッスル・ユナイテッドへ完全移籍したジョー・ウィロックがランクインした。
全員がアーセナルの下部組織に在籍していたウィロック三兄弟の末っ子であるジョー・ウィロックは、兄弟間では最も順調なキャリアを歩んでいる。
2017/18シーズンにトップチームデビューを飾ると、2019/20シーズンからは主力に定着。シーズン途中にウナイ・エメリからミケル・アルテタに監督が代わった中でも、公式戦44試合出場と多くの出番を得ていた。
しかし、毎年のようにビッグネームが加入するアーセナルで定位置を掴むことは難しく、2021年冬に出場機会を求めてニューカッスルにローン移籍を果たす。
身長186cmという恵まれた体格とストライドの大きいドリブルを活かした推進力を武器に、残留争いを演じていたクラブの救世主的な存在に。
シーズン最終盤は出場した7試合連続でゴールを奪い、14試合で8得点という驚異的な成績を残した。
この活躍を受けてニューカッスルは2940万ユーロ(約49.9億円)の移籍金を支払い、完全移籍での獲得に成功している。
当時のマグパイズ(ニューカッスルの愛称)は現在のサウジアラビア資本ではなく、やや抑えた金額での取引が成立した。