世界屈指のビッグクラブであるアーセナルは、これまでに数多くの所属スター選手を売却してきた。大概の移籍金は一般的に言えば大金と言える金額なのだが、ネームバリューや売却当時の活躍ぶりを踏まえると「もっと高値で売れたのでは?」と疑問が残る選手がいるのも事実だ。今回は、アーセナルの歴代売却額ランキングを紹介する。※データは『Transfermarkt』を参照。 [5/5ページ]
1位:アレックス・オックスレイド=チェンバレン(元イングランド代表)

【写真:Getty Images】
生年月日:1993年8月15日
移籍先:リヴァプール
移籍金:3800万ユーロ(約64.6億円)
1位には、2017年夏にリヴァプールへ完全移籍したアレックス・オックスレイド=チェンバレンがランクインした。
この移籍以降は8年間も更新されておらず、アーセナルが選手売却を得意としていないことが結果に表れている。
セオ・ウォルコットやガレス・ベイルを輩出したサウサンプトンのアカデミー出身で、2009/10シーズンに16歳でシニアデビュー。
若くしてリーグ1(イングランド3部相当)で結果を残すと、2011年夏にアーセナルへ引き抜かれた。
自慢の快足とどちらのサイドでもプレー可能な万能性が評価されていたが、アーセナルでは度重なる怪我に苦しめられた。
公式戦45試合に出場した2016/17シーズンも最終盤は離脱したが、ほぼフル稼働できたのはこの1年間だけだった。
アーセナルからの新契約にサインしていなかったチェンバレンは2017年夏に去就が注目され、一時はチェルシーへの移籍が間近に迫った。
しかし、マーケットの最終日にリヴァプールへ完全移籍。アーセナル史上最高額となる3800万ユーロ(約64.6億円)での放出が決定した。
この移籍に際して話題を集めたのがタイミングである。
チェンバレンは8月27日に行われたリヴァプール戦に出場しており、この試合でアーセナルは0-4の屈辱的な大敗を喫していた。
試合に敗れただけでなく、その直後に主力を引き抜かれるという構図はアーセン・ヴェンゲル最終年から突入した低迷期を象徴するエピソードだろう。
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