欧州サッカーは8月に各国のリーグが開幕し、ここまで数試合が終了している。堂安律や久保建英など、開幕からチームの主軸として期待通りの活躍を見せる日本人選手は数多くいるが、一方で本来の能力を見せることが出来ていないタレントも多くいる。今回は、欧州で戦う日本人の中で、不調にあえぎ苦しむ選手たちをピックアップして紹介する。[5/5ページ]
FW:山田新(やまだ・しん)

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年5月30日
所属クラブ:セルティック(スコットランド)
今季リーグ戦成績:3試合0ゴール0アシスト
昨季の好調から一転、今季の山田新は不振にあえいでいる。
川崎フロンターレのアカデミーで育った山田は、桐蔭横浜大学を経て、2023年古巣に正式加入した。
1年目にリーグ戦27試合4ゴールのスタッツを記録すると、翌年はリーグ戦全試合に出場し、3試合連続複数得点をあげるなど、同19ゴールと大爆発している。
これは、この年の日本人最多タイとなる得点数であり、万能型ストライカーとして一気に評価を高めた。
今季も開幕戦からゴールを記録し、昨季と同様に量産体制に入ると思われたが、不振は突如として訪れる。
監督交代によるシステムの変化があったのだろうか、シュート試行回数も減少し、決定機のミスも増えたことで、同21試合2ゴールといういまひとつな成績に落ち着いてしまった。
今年7月にセルティックへと移籍を果たした後もその勢いは復活せず、同クラブ加入後に出場した3試合で得点関与はゼロだ。
パス成功率は59%と、自身のミスで攻撃を停滞させてしまっている(『Sofa Score』参照)。
昨季終了のタイミングでの移籍がベストだったのではないか。
そう思わせないためにも、山田は今季の不調を忘れさせるような活躍を見せなければならない。
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