プレミアリーグ第4節マンチェスター・シティ対マンチェスター・ユナイテッドの一戦が、現地時間14日に行われ、3-0でシティが勝利を収めた。再起をかけるマンチェスターの両雄によるスペクタクルなダービーマッチを、東京大学運動会ア式蹴球部の現役分析官が解説する。(文:阪田天祐)
インテンシティ全開の攻防。プレミアらしさ溢れる展開となった一戦

【写真:Getty Images】
3節終了時点で、1勝しか挙げられていないマンチェスターの両雄。シティはGKジャンルイジ・ドンナルンマとMFタイアニ・ラインデルス、ユナイテッドはFWベンヤミン・シェシュコとFWブライアン・ムベウモの新戦力を先発させ、状況の好転を測った。
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試合は立ち上がりからユナイテッドがペースを握る。3分、MFブルーノ・フェルナンデスのサイドチェンジで相手のプレスを回避。そのタイミングで、右シャドーのムベウモがラインブレイクの動きを見せ、相手の最終ラインを押し下げる。
空いたバイタルエリアで待つセンターフォワードのシェシュコにボールが渡り、左足でシュートを放ったが、惜しくもドンナルンマに阻まれた。
しかし先制したのはシティ。18分、左インサイドハーフに入ったMFフィル・フォーデンを起点に前進に成功すると、そのまま対角へ大きく展開。
右サイドでユナイテッド守備ブロックを押し込むと、左ウイングのFWジェレミー・ドクが右のハーフスペースで関わり、切れ味抜群のフェイクから一気にペナルティエリア(PA)内に侵入する。折り返しのクロスには、遅れて飛び込んだフォーデンが頭で合わせ、あっという間に先制点を奪った。
先制に成功したホームチームだが、ハイプレスの打開に苦しみ、中々前進することができない。出足の良いタックルでユナイテッドのカウンターの芽を摘み、シティがスピードを上げて反撃するという、プレミアリーグらしいインテンシティの高い試合展開となった。