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コラム 3か月前

完敗のダービーマッチで見えた光明。ムベウモはマンチェスター・ユナイテッドで王様になれるのか?【東大分析官の視点】

シリーズ:東大分析官の視点 text by 阪田天祐 photo by Getty Images

この日一番のインパクトがあったのは…

 勝敗を分けたのは、フィニッシュワークのクオリティだった。

 攻めあぐねたユナイテッドに対し、シティは52分、敵陣左サイドのスローインからフォーデンとドクで打開し、最後は抜け出したFWアーリング・ハーランドが冷静にフィニッシュ。ハーランドは68分にもロングカウンターを一人で完結させ、チームを3-0の勝利に導いた。

 しかし、確かに試合の主導権を握っていたのは敗者だった。ハイプレスからのショートカウンターと、プレス回避からの疑似カウンターで、幾度となくPA付近にまで侵入していた。そしてこの日一番のインパクトがあったのは、今夏7000万ポンド(約140億円)の移籍金でユナイテッドが獲得した、ムベウモのプレーだった。

15分、ハーフェーライン付近でボールを奪うと、背番号19は最終ラインの背後へ猛烈なランニングを開始。するとたまらずシティの右サイドバックが中にポジションを戻し、左サイドに広大なスペースが空く。

 ここにDFパトリック・ドルグが走り込み、フリーでファーにクロスを供給。FWアマド・ディアロのバイシクルシュートは不発に終わったものの、ムベウモのスペースメイクから決定機が生まれた。

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