この日一番のインパクトがあったのは…
勝敗を分けたのは、フィニッシュワークのクオリティだった。
攻めあぐねたユナイテッドに対し、シティは52分、敵陣左サイドのスローインからフォーデンとドクで打開し、最後は抜け出したFWアーリング・ハーランドが冷静にフィニッシュ。ハーランドは68分にもロングカウンターを一人で完結させ、チームを3-0の勝利に導いた。
しかし、確かに試合の主導権を握っていたのは敗者だった。ハイプレスからのショートカウンターと、プレス回避からの疑似カウンターで、幾度となくPA付近にまで侵入していた。そしてこの日一番のインパクトがあったのは、今夏7000万ポンド(約140億円)の移籍金でユナイテッドが獲得した、ムベウモのプレーだった。
15分、ハーフェーライン付近でボールを奪うと、背番号19は最終ラインの背後へ猛烈なランニングを開始。するとたまらずシティの右サイドバックが中にポジションを戻し、左サイドに広大なスペースが空く。
ここにDFパトリック・ドルグが走り込み、フリーでファーにクロスを供給。FWアマド・ディアロのバイシクルシュートは不発に終わったものの、ムベウモのスペースメイクから決定機が生まれた。