欧州では2025/26シーズンが幕を開けてから約1カ月が経過した。まだまだ序盤戦ではあるものの、開幕から好調なクラブとそうでないクラブとの差が表れ始めており、なかには悪い意味で前評判を覆すクラブも存在する。今回は、スタートダッシュに失敗した欧州5クラブをピックアップして紹介する。[2/5ページ]
※データは『Transfermarkt』を参照。
マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)

【写真:Getty Images】
監督:ルベン・アモリム
25/26リーグ戦成績:4試合1勝1分2敗(14位)
もはやかつての強者ぶりが影を潜めて久しいマンチェスター・ユナイテッドが、2025/26シーズン序盤戦でも不振を極めている。
プレミアリーグの開幕4試合でたったの1勝しか挙げておらず、順位も14位に低迷。“堕ちた名門”はどこに向かおうとしているのだろうか。
アーセナル戦(現地時間8月17日)、マンチェスター・シティ戦(今月14日)とシーズン序盤から強豪との対戦が相次いだことを踏まえても、マンチェスター・Uの戦いぶりは目を覆いたくなるほどに稚拙だ。
攻撃には特筆すべきアイデアがなく、守っては集中力の欠如を疑いたくなるようなミスにより失点を重ねている。
4試合で4得点・7失点というスタッツは、およそ名門クラブには相応しくない数字である。
開幕4試合で勝ち点4しか獲得できなかったのは、1992/93シーズン以来33年ぶり。史上稀に見る低空飛行スタートとなってしまっている。
2024年11月に就任したルベン・アモリム監督はスポルティングCPで手腕を発揮した若手指揮官だが、彼をもってしてもマンチェスター・Uの窮状を変えることはできず。
2024/25シーズンはリーグ15位に終わってクラブ史上最低順位を更新してしまい、今季はその成績をさらに下回りかねない状態に陥っている。
ただ、マンチェスター・U首脳陣はアモリム監督を信頼し続けている模様だ。
今月15日にイギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えたところによると、クラブ内で直近の結果に対する不満は高まっているものの、現時点で指揮官更迭案は出ていないという。
果たして、アモリム監督の続投は浮上への布石となるか、それとも…?