欧州では2025/26シーズンが幕を開けてから約1カ月が経過した。まだまだ序盤戦ではあるものの、開幕から好調なクラブとそうでないクラブとの差が表れ始めており、なかには悪い意味で前評判を覆すクラブも存在する。今回は、スタートダッシュに失敗した欧州5クラブをピックアップして紹介する。[4/5ページ]
※データは『Transfermarkt』を参照。
アストン・ヴィラ(イングランド)

【写真:Getty Images】
監督:ウナイ・エメリ
25/26リーグ戦成績:4試合0勝2分2敗(19位)
近年の欧州サッカーシーンで存在感を強めているアストン・ヴィラが、まさかの大不振に陥っている。
2025/26シーズンのプレミアリーグでは4試合を消化して未だ白星なし。降格圏内の19位に沈んでおり、浮上のきっかけは見えないままだ。
2023/24シーズンにリーグ4位となったアストン・ヴィラは、1982/83シーズン以来となるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得。翌2024/25シーズンには、そのCLで準々決勝まで進出するなどセンセーションを巻き起こした。
それだけに、今季序盤戦の低迷ぶりには驚くばかりだ。
リーグ戦ではニューカッスル、ブレントフォード、クリスタル・パレス、エヴァートンと対戦して0勝2分2敗だ。
4クラブがいずれも曲者であることには間違いないが、近年のアストン・ヴィラであれば十分に勝ちきれる相手でもある。
チームは4試合連続無得点と深刻な得点力不足に悩まされており、これはアストン・ヴィラの150年を超える歴史において史上初の出来事。今のところ、“名将”ウナイ・エメリ監督ですら打開策を見出せていない状態だ。
エヴァートン戦(現地時間今月13日)をスコアレスドローで終えた後、エメリ監督は「後半に選手交代を行いつつ、私は確信していたんだ。たった一度の攻撃で1点を奪えるとね」と語った(クラブ公式サイトより)。
エヴァートン戦では奪えなかったが、いずれ生まれるであろう今季初ゴールはアストン・ヴィラ復活の狼煙となるのだろうか。
幸い、スタートダッシュ失敗を取り返す時間はまだまだ残されている。