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「意思を伝えていた」前田大然、2月末には移籍希望を通達済み。現地紙が指摘「半年以上の猶予がありながら」【海外の反応】

text by 編集部 photo by Getty Images

 セルティックに所属する27歳の日本代表FW前田大然は、今夏に移籍を模索していたものの実現しなかった。スコットランドメディア『セルティックスター』は17日、十分な時間があったにもかかわらず代役確保に失敗したクラブの対応を指摘している。

前田大然、移籍濃厚の状況だったが…

セルティックFW前田大然
【写真:Getty Images】

 前田は2022年1月に横浜F・マリノスからセルティックへ期限付き移籍した後、同年7月に完全移籍へ移行。それ以降チームの主力として活躍しているが、日本代表FW古橋亨梧(現バーミンガム・シティ)が今年1月にスタッド・レンヌへ移籍したことにより、益々存在感を増している。昨季は公式戦51試合に出場して33得点12アシストを記録し、セルティック年間最優秀選手や得点王に輝いた。

 その活躍を受け、トルコ1部のフェネルバフチェなどが夏の移籍市場で同選手の獲得に動いたとされる。しかし、最終的にセルティック残留が決まり、今季も同クラブでプレーすることになった。

 同メディアによると「前田は2月末にクラブへ意思を伝え、今夏の移籍期限最終日までには退団が認められると信じていた」という。一部報道では、ロッカーを片付けて別れの挨拶まで済ませたとの情報も流れており、移籍濃厚の状況だったようだ。ただ、クラブの対応が後手に周ったことで、前田が抜けた場合の穴を埋める存在を獲得できず。同メディアは「セルティックは1月末に古橋を放出し、2月には前田の移籍希望を把握していたにもかかわらず、半年以上の猶予がありながら代役を確保できなかった」と指摘している。

 その一方で、前田については「今夏の移籍騒動で精神面の影響を心配する声もあったが、キルマーノック戦でのプレーがそれを払拭した。先制点となった素晴らしいヘディング、献身的な動き、そしてゴール後の熱いセレブレーションは、彼が依然としてクラブへの忠誠心を持ち続けていることを示していた。試合後のSNS投稿もそれを裏付けている。彼は一流の選手であると同時に、徹底したプロフェッショナルだ。彼がセルティックにいる間、その献身と努力に疑いを持つ必要はないだろう。そして、彼が去る時、代わりを見つけることは極めて困難であることを、我々は覚悟しなければならない。大然にしかできないことを、大然はやっている。その姿を見られるうちに楽しもう」とし、チーム残留後の姿勢を高く評価した。

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【了】

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