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コラム 3か月前

悪目立ちしたリヴァプールの緩さ。納得の展開?なぜアトレティコは一矢報いることができたのか【東大分析官の視点】

シリーズ:東大分析官の視点 text by 阪田天祐 photo by Getty Images

ワンサイドゲームになると思われたが…

 右大外でFWサラーが引き取ると、ヴィルツとのパス交換に相手ボランチが釣られ、バイタルエリアが空く。

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 その瞬間、ボランチのMFライアン・フラーフェンベルフがタイミング良くスペースに侵入し、ペナルティエリア(PA)右手前でファウルを獲得。サラーが放った低い弾道のフリーキックが、DFアンドリュー・ロバートソンに当たってコースが変わり、ラッキーな形でゴールに吸い込まれた。

 そのわずか3分後、同じようにサラーが右大外でボールを持つと、ぽっかり空いたバイタルエリアにフラーフェンベルフが顔を出す。

 ボールを預けた背番号11は急加速し、右のポケットに侵入。ワンツーで完全に抜け出すと、ゴール左隅に落ち着いて流し込んだ。

 このままリヴァプールのワンサイドゲームになるかと思われたが、その後は攻めあぐねる時間が続き、試合の主導権を握り切れずにいた。そうした中、戦況は少しずつ変わっていく。

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