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コラム 3か月前

悪目立ちしたリヴァプールの緩さ。納得の展開?なぜアトレティコは一矢報いることができたのか【東大分析官の視点】

シリーズ:東大分析官の視点 text by 阪田天祐 photo by Getty Images

アトレティコ・マドリードを崩しきれず…

 PA付近まで侵入しているのに得点が奪えず、カウンターを食らってじわじわすり減っていくリヴァプール。守備に回ると、前線の4枚の帰陣はどうしても遅く、さらにフラーフェンベルフとMFソボスライ・ドミニクのダブルボランチは、守備時のスペース管理に秀でたタイプではない。

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 そして前半アディショナルタイム、大外に釣りだされたDFロバートソンのスペースを管理しきれず、アトレティコのFWジャコモ・ラスパドーリに抜け出される。

 DF陣はずるずるPA内に下がっていき、中盤の戻りは遅い。結果、簡単にPA内に侵入され、エリア内での横パスからMFマルコス・ジョレンテがゴール。このまま2-1で前半が終了した。

 後半に入っても試合の流れに変化はなく、11人でボックス付近を固めてくるアトレティコを崩し切れないシーンが続く。

 チャンスがあったのはカウンターの場面だった。

 65分、自陣PA近くでボールを回収したヴィルツは、見事なターンで相手をいなし、前方にいるソボスライにパスを送る。

 一気に敵陣へと運ぶと同時に、途中投入のFWウーゴ・エキティケがワイドに開く。ソボスライとヴィルツはスピード感を保ったまま、そのエキティケとのワンツーでエリア内に侵入し、並走していたサラーにラストパス。シュートは無情にも右ポストをたたき、またしても追加点のチャンスを逃した。

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