悪目立ちしたイングランド王者の緩さ
「自分自身も変化しなければいけない時だと思い、覚悟を決めてチャレンジしようと思いました」
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流れを掴めないまま迎えた81分。スローインからの流れで、リヴァプールはアトレティコMFコケに自陣右ポケットへの侵入を許す。
折り返しからのシュートを一度は防げたものの、こぼれ球に反応したジョレンテのスーパーボレーはどうしようもなかった。アルネ・スロット監督は溜息を漏らし、スコアは再び振り出しに戻った。
しかし、ここで終わらないのが今季のリヴァプールだった。
迎えた90+2分、右サイドで獲得したコーナーキック。ソボスライの右足から放たれた精密なボールに、主将のDFフィルジル・ファン・ダイクがドンピシャで合わせる。
ボールはゴール右隅に吸い込まれ、ホームチームが再び勝ち越しに成功した。スタジアムの熱気は最高潮。試合はこのまま終了し、3-2でリヴァプールが勝利を収めた。
PA内の侵入回数やシュート数では大きな差が開き、リヴァプールのゴール期待値も高かったことから、勝利に値するのは間違いない。
ただ、主にフィニッシュワークとローブロック守備において、イングランド王者の緩さが悪目立ちしており、アトレティコが一矢報いることができたのも、十分納得がいく展開だった。
リヴァプールの勝ち越しゴールの後、スロットは笑い、抱き合って歓喜した。シメオネは感情を爆発させ、退場処分を食らった。リヴァプールは公式戦開幕5連勝を達成し、アトレティコは今季2敗目を喫した。
100分のドラマがあった。その結末は、今日も残酷で美しかった。
(文:阪田天祐)
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