フットボールチャンネル

コラム 3か月前

悪目立ちしたリヴァプールの緩さ。納得の展開?なぜアトレティコは一矢報いることができたのか【東大分析官の視点】

シリーズ:東大分析官の視点 text by 阪田天祐 photo by Getty Images

悪目立ちしたイングランド王者の緩さ

「自分自身も変化しなければいけない時だと思い、覚悟を決めてチャレンジしようと思いました」

2025/26シーズンの欧州CLはWOWOWで全試合独占配信中!
初回1ヶ月無料でお得に観られるWOWOWに加入[PR]

 流れを掴めないまま迎えた81分。スローインからの流れで、リヴァプールはアトレティコMFコケに自陣右ポケットへの侵入を許す。

 折り返しからのシュートを一度は防げたものの、こぼれ球に反応したジョレンテのスーパーボレーはどうしようもなかった。アルネ・スロット監督は溜息を漏らし、スコアは再び振り出しに戻った。

 しかし、ここで終わらないのが今季のリヴァプールだった。

 迎えた90+2分、右サイドで獲得したコーナーキック。ソボスライの右足から放たれた精密なボールに、主将のDFフィルジル・ファン・ダイクがドンピシャで合わせる。

 ボールはゴール右隅に吸い込まれ、ホームチームが再び勝ち越しに成功した。スタジアムの熱気は最高潮。試合はこのまま終了し、3-2でリヴァプールが勝利を収めた。

 PA内の侵入回数やシュート数では大きな差が開き、リヴァプールのゴール期待値も高かったことから、勝利に値するのは間違いない。

 ただ、主にフィニッシュワークとローブロック守備において、イングランド王者の緩さが悪目立ちしており、アトレティコが一矢報いることができたのも、十分納得がいく展開だった。

 リヴァプールの勝ち越しゴールの後、スロットは笑い、抱き合って歓喜した。シメオネは感情を爆発させ、退場処分を食らった。リヴァプールは公式戦開幕5連勝を達成し、アトレティコは今季2敗目を喫した。

 100分のドラマがあった。その結末は、今日も残酷で美しかった。

(文:阪田天祐)

【関連記事】
【リーグフェーズ最新順位表】UEFAチャンピオンズリーグ2025/26
【全試合日程・放送予定】UEFAチャンピオンズリーグ2025/26
【対戦表・組み合わせ一覧】UEFAチャンピオンズリーグ2025/26

【了】
1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!