欧州主要リーグの夏のマーケットが閉まった。今シーズンも多くの選手が活躍の場を求めて新天地を目指したが、その中には巨額な移籍金でサッカー界の話題を集めた「ビッグディール」も。夏の移籍市場で今シーズン最も多くの資金を投じたクラブはどこだろうか。今回は移籍市場における各クラブの総支出額をランキング形式で紹介する。[2/5ページ](移籍金は『transfermarkt』を参照)
9位:レヴァークーゼン(ドイツ)

【写真:Getty Images】
総支出額:1億9815万ユーロ(約336.8億円)
移籍金最高額:マリク・ティルマン、ジャレル・クアンサー(3500万ユーロ/約59.5億円)
今夏に最もチームの再編が求められたのがレヴァークーゼンだ。
監督のシャビ・アロンソがレアル・マドリーに引き抜かれことを皮切りに、フロリアン・ヴィルツやジェレミー・フリンポン、グラニト・ジャカ、ヨナタン・ター、ピエロ・インカピエ、ルーカス・フラデツキーらが新たな活躍の場を求めた。
2023/24シーズンの無敗優勝の立役者である指揮官を失っただけでなく、昨季のスタメンのうち半分以上がチームを去ったのだ。
移籍金にして総額2億2950万ユーロ(約390億円)の収入を得た一方で、早急に彼らが抜けた穴を埋める必要が生まれた。
補強の目玉として、マリク・ティルマン(←PSV)とジャレル・クアンサー(←リヴァプール)をクラブ史上最高額で獲得。
その他、マルク・フレッケン(←ブレントフォード)やルーカス・バスケス(←レアル・マドリー)らベテランも確保しつつ、エリーゼ・ベン・セギル(←モナコ)やクリスティアン・コファネ(←アルバセテ)、イブラヒム・マーサ(←ヘルタ・ベルリン)、アクセル・テープ(←パリ・サンジェルマン)ら期待の有望株も加えた。
これだけ戦力が入れ替われば直近のシーズンで結果を残すことは難しいかもしれないが、長期的な視点に立つと大きな意味のある移籍市場になるかもしれない。
想定外だった第2節終了後のエリック・テン・ハフ解任を経て、カスパー・ヒュルマンド新監督の下での新星レヴァークーゼンの再建が始まった。