欧州主要リーグの夏のマーケットが閉まった。今シーズンも多くの選手が活躍の場を求めて新天地を目指したが、その中には巨額な移籍金でサッカー界の話題を集めた「ビッグディール」も。夏の移籍市場で今シーズン最も多くの資金を投じたクラブはどこだろうか。今回は移籍市場における各クラブの総支出額をランキング形式で紹介する。[1/5ページ](移籍金は『transfermarkt』を参照)
5位:マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
【写真:Getty Images】
総支出額:2億5070万ユーロ(約426.1億円)
移籍金最高額:ベンヤミン・シェシュコ(7650万ユーロ/約130億円)
2024/25シーズンのマンチェスター・ユナイテッドはUEFAヨーロッパリーグ(EL)で決勝に進出しながらも無冠で終わり、プレミアリーグも15位でフィニシュと、クラブ史に残る最悪の1年間となった。
失意のシーズンを経てクラブは今夏に大型補強を敢行した。
大きく着手したのが前線の補強で、昨季リーグワースト5位に終わった得点力不足を改善するべく、プレミアリーグでの実績が豊富なマテウス・クーニャ(←ウルブス)とブライアン・エンベウモ(←ブレントフォード)を新戦力に加えた。
その中でも今夏の最高額となる7650万ユーロ(約130億円)の移籍金で獲得したのがベンヤミン・シェシュコ(←RBライプツィヒ)だ。
ラスムス・ホイルンドが4ゴール、ジョシュア・ザークツィーが3ゴールに終わったことを受けて、身体能力に優れたストライカーを補強の目玉として迎え入れた。
前線の選手に大金をかけたマンチェスター・ユナイテッドだが、彼らの補強ポイントは攻撃的なポジションだけではない。
ボランチやGKを筆頭に選手層やクオリティに課題を抱えているポジションが多く、移籍市場を通して多くの獲得の噂が上がっていた。
移籍市場の最終日には23歳の新守護神候補センヌ・ラメンス(←アントワープ)の獲得を発表した。
アンドレ・オナナ(トラブゾンスポルにローン移籍)とアルタイ・バユンドゥルの低調なパフォーマンスを受けての補強であり、近い将来のポジション奪取に期待が高まっている。