フットボールチャンネル

フォーカス 3か月前

かなり苦しい…。ラ・リーガの移籍金収入ワーストランキング1~5位。なんと0円!?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

 夏の移籍期間が終了し、各チームの編成がひと段落した。今夏も、マルティン・スビメンディがアーセナルに移籍するなど、近年ラ・リーガの中堅クラブからの国外移籍が増加している。資金力に乏しいクラブにとって、移籍金収入は貴重な収入源だ。今回のランキングでは、今夏十分な移籍金収入を得られなかったクラブを紹介する。※成績や移籍金などは『transfermarkt』を参照。[4/5ページ]

2位:レアル・オビエド

レアル・オビエド
【写真:Getty Images】

移籍補償金等収入:なし
退団した選手例:フランシスコ・ポルティージョ、セバス・モヤノ

 移籍金収入ワーストランキングの2位には、昨季プレーオフを制して25年ぶりにプリメーラ(1部)昇格を果たしたレアル・オビエドがランクインした。

 移籍金収入はまさかのゼロとなっている。

 今夏14人もの選手が退団したが、その大半がフリー移籍でクラブに入る移籍金はなかった。

 補強に回せる資金は限られていたが、それでも実力者を確保できた点は昇格クラブとして前向きに捉えられる材料だ。

 中でも注目は、元ベルギー代表MFレアンデル・デンドンケルだ。プレミアリーグ通算152試合の実績を誇るボランチは、第3節レアル・ソシエダ戦で決勝点を奪い、昇格後初勝利に大きく貢献した。

 経験豊富なデンドンケルの存在は、苦しい戦いを強いられるチームにとって大きな支えとなるだろう。

 一方で、選手層の薄さは依然として課題だ。かつて京都サンガF.C.にも在籍し、昨季セグンダ(2部)で14得点を挙げたアレモンの買い取りに失敗したことは大きな痛手となっている。

 ここまでビジャレアルやレアル・マドリードといった強豪との対戦が続いたとはいえ、成績は1勝3分けで16位に低迷している。得点わずか1に対して、7失点を喫するなど攻守両面での改善が求められる状況だ。

 残留という明確な目標に向け、勝ち点をどう積み上げていくか。監督のマネジメント力と戦略的なやり繰りが鍵を握る。

 現在のチームに足りない部分を冬の移籍市場で即戦力を加えられるかどうかが、シーズンの行方を大きく左右しそうだ。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!