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コラム 5か月前

W杯が危うい…。強豪だったイタリア代表はなぜ凋落したのか。様々な要因が絡み合う負の連鎖【コラム】

シリーズ:コラム text by 佐藤徳和 photo by Getty Images

イタリアサッカーの危機

 まずは、イタリアにおける競技人口(男女含む)を見てみたい。

 サッカーは、2010年に1,108,479人だった競技人口が、2023年には1,108,198人とほぼ横ばいで推移している。一方、他の競技では軒並み増加が見られる。

 テニスは265,859人から320,041人、バレーボールは331,785人から489,258人、陸上は172,066人から285,466人、水泳は113,844人から211,607人へと大幅に伸びている。これらはいずれも近年、国際舞台で結果を残している競技であり、競技人口の増加にもつながっている。

 サッカーは、暴力や金銭に関するスキャンダルが後を絶たず、子どもに積極的にやらせようとしない親も少なくない。優秀なアスリートが他競技に流れていると危惧する声もある。

 イタリア人選手たちは、セリエAでも出場機会が減少している。09/10シーズンには年間で58%のイタリア人選手がプレーしていたが、徐々に出番が少なくなり、21/22シーズンには38%まで数字を落とした。

 09/10シーズンは、インテルがUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制した1年だ。バイエルン・ミュンヘンとの決勝に先発したメンバーにイタリア人の名はなく、イタリア人選手の弱体化が指摘されていたが、それから10年以上の年月が過ぎ、状況はさらに悪化している。

 今季の開幕節の10試合に出場したイタリア人選手の数は、98人。昨季は106人、21/22シーズンの開幕節でも120人がピッチに立った。交代が3人までしか認められなかった17/18シーズンでも128人が出場。今季も5人の交代枠が与えられているが、イタリア人の数は初めて100人を切り、全体の31.1%にまで落ちてしまった。

 外国人選手を重用する傾向は、プリマヴェーラでも強まった。

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