昨シーズンに42年ぶりとなるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場を果たしたアストン・ヴィラは、ベスト8進出という下馬評以上の結果を残した。しかし、今季はプレミアリーグで開幕4試合無得点に終わる最悪のスタートを余儀なくされている。なぜ、戦力的には大きく変わっていないにも関わらず、絶不調に陥っているのだろうか。(文:安洋一郎)
開幕4試合で無得点のアストン・ヴィラ
後にヨーロッパのトップに立つ“欧州王者“パリ・サンジェルマンを追い詰めてから5ヶ月。昨季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でベスト8に名を連ねたアストン・ヴィラに何が起こっているのだろうか。
25/26シーズンのプレミアリーグはU-NEXTで全試合独占中継!
欧州サッカー最高峰の戦いを観るなら「U-NEXTサッカーパック」に加入[PR]
欧州サッカー最高峰の戦いを観るなら「U-NEXTサッカーパック」に加入[PR]
プレミアリーグでは4試合を消化した時点で2分2敗の未勝利。致命的なのが4戦連続で無得点に終わった深刻な決定力不足で、ウナイ・エメリが率いるイングランドの古豪は2025/26シーズンのスタートダッシュに失敗した。
9月の第3週に行われたブレントフォードとのカラバオ・カップ3回戦でようやくシーズン初ゴールが生まれたが、PK戦の末に敗退しており、本稿執筆時点では開幕からの未勝利が続いたままだ。
今夏の移籍市場では、昨季の後半戦にローン移籍で加入してインパクトを残していたマルコ・アセンシオ(現フェネルバフチェ)とマーカス・ラッシュフォード(現バルセロナ)を買い取ることができなかった。
それでも主力クラスの放出はジェイコブ・ラムジーとレオン・ベイリーのみであり、彼らも昨季の後半戦は序列を大きく下げていた。多くの主力が引き抜かれたボーンマスやブレントフォードなどとの比較では、戦力的なマイナスは少ない。
では、なぜ彼らは2025/26シーズンのスタートダッシュに失敗したのだろうか。
