「自分が逃げ道になることをイメージしました」
一方の広島はアグレッシブな守備から、一気に柏ゴールへと矢印を向ける。18分にはFW木下康介にフィニッシュまで持ち込まれる。
それでも柏は22分、左サイドで受けたMF中川敦瑛が逆サイドへボールを送り、MF原田亘がカットインから左足を振り反撃に出る。
柏は相手陣地に侵入するため、ビルドアップ時には垣田が中盤まで下がり縦パスのクサビや起点となっていた。
「前線に2人が張るとハマることがあり、自陣でのビルドアップに顔を出さないと逃げ道がなくなる。そこは自分が逃げ道になることをイメージしました」
中盤での展開も激しく、垣田とDF佐々木翔とのマッチアップは熱を帯びていく。タイトに来る相手に手こずりながらも背番号18はボールをコントロール。チームが前を向く時間を作った。
垣田は「(広島守備陣は)Jリーグ屈指の高いレベルの選手たちですし、そういった相手とバチバチやり合わなければチームは苦しくなりますし、そこで負けてしまえば相手の展開になってしまうので負けないようなプレーをしました」と自信をもって答えた。
その後、33分にはMF田中聡に決定機を作られたが運良くポストに助けられた。
危機を脱した柏はボールを動かしながら立ち位置を変え、タイトな守備を剥がしにかかると41分にはDF杉岡大暉が細谷へパス。ボールを受けた垣田が粘りながらクロスをゴール前に送り、飛び出した細谷が反応するもシュートは相手キーパーの正面となる。