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コラム 2か月前

「誇りで胸がいっぱい」いま、クレモネーゼが熱い! “弦楽器の街”が奏でる歓喜の残留へのハーモニー【コラム】

シリーズ:コラム text by 佐藤徳和 photo by Getty Images

「仮に昇格を勝ち取っていなくても…」

 そのストロッパは、退任後、『ガッゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューで「クレモナでは自分が何か特別なことを成し遂げたと感じているし、それは数字が物語っている。ただ、人間的な面では、ある人からはもう少し何かを期待していたというのが正直なところ。

 だが、プロとして見れば当然のことだ。契約は切れていて、更新されるのが当たり前というわけでもなかった。しかし、我々は共に昇格を手にし、私は主役になることもできた。仮に昇格を勝ち取っていなくても、自分がやってきたことには満足していたと思う」と語っている。

 こうして、クレモネーゼは、新監督にダヴィデ・ニコーラを任命した。

 クロトーネやジェノア、トリノ、サレルニターナ、エンポリ、カリアリを指揮し、いずれのクラブでも降格を回避した“残留請負人”である。

 移籍市場では、7月25日に、ここ数シーズンにわたりレッチェの象徴的存在だったフェデリコ・バスキロットを獲得。課題であった守備の強化に着手した。

 実は、バスキロットは、クレモネーゼの下部組織の出身だ。

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